花粉症の最新情報

肌に花粉を寄せつけない!?噂の新技術を直撃取材

36

花粉症といえば、目のかゆみや鼻水、くしゃみが何よりツラいところですが、肌のトラブルに悩まされている人も多いようです。肌が不調だと、メイクも崩れやすいし、マスクも手放せない…なんだか気分も沈みがちになりますよね。そんな人たちにオススメのスキンケア方法は?自らも花粉による肌トラブルに悩まされているという編集部員が、敏感肌の女性たちに向けた製品を研究開発しているポーラR&M研究所の仁王研究員をたずねました。

花粉による肌荒れはバリア機能の低下が原因かも

――私、花粉症になると、肌のコンディションがとにかくひどいんです。カサカサになっちゃうから、メイクをするモチベーションも下がり気味で…。なぜ花粉症になると、肌まで荒れてしまうんでしょうか?

「それはツラいですね。きっと花粉の刺激で肌が炎症を起こしてしまっているのかもしれません。花粉皮膚炎という言葉が聞かれるようになってきましたが、皮膚科でも厳密に定義されているものではなく、そのメカニズムは分かっていないんです。花粉症になった人すべてがかかるわけでもないですし、わからないことがまだまだ多いのが現状です」

 

――どういう人がなりやすいんですか?

「もともと肌の弱い人の場合、花粉が肌に付着すると、皮膚炎を起こしやすいことは考えられます」

 

――肌が弱いとは、具体的にどういう状態ですか?

「“バリア機能が低い”と言えばわかりやすいでしょうか。肌表面にある角層のバリア機能が弱いと肌内部に花粉アレルゲンなどが入りやすく、さまざまな刺激に反応して炎症が起きやすくなるんです。花粉が角層に入り込むと、炎症を引き起こす原因の1つであるIL-8という物質の量が飛躍的に増えるというデータ(以下グラフ)もあります。逆に言えば、肌のバリア機能が高いと、花粉アレルゲンが付着してもすぐに炎症は起きにくい。ですから、花粉による皮膚炎を防ぐためには、まずは肌のバリア機能を高めることが大切なんです」

――なるほど。バリア機能が低下するのは、どんなときですか?

「日本では1〜2月頃に空気が乾燥しやすくなるため注意が必要です。スギ花粉が飛散する時期でもあるため、2〜3月頃に花粉皮膚炎の症状を訴える方が多くなります。

でも、バリア機能が低下する要因は、乾燥だけではありません。例えば毎日やっている洗顔。ゴシゴシ洗ったり、何度も洗ったり、または石鹸や洗顔料を泡立てずに洗っていると、肌のバリアを担う角層が剥がれたり、皮脂を取り過ぎてしまったり、水分が蒸発しやすくなって乾燥しやすくなるんです。若い女性に花粉皮膚炎が多いのは、洗顔のしかたも大きく影響しているのではないか?というお医者さんもいるんです」

 

――私、花粉が顔にくっついているんじゃないかと思うとたまらなくなって、ついしつこくクレンジングしてました。それも…よくないですよね?

「肌には逆効果ですね。クレンジングについても、ゴシゴシと落としたり、1日に何回も行うのは避けましょう。花粉は比較的大きな粒子なので、お肌の角層が整っている場合、すぐに洗えば水でも落ちるんです。ですからバリア機能が高めることが一層大切になってくるんですね」

 

――私の肌もバリア機能が弱くなっているのかも…。最近、花粉のピークを過ぎても肌が不調だなって感じることがあるんですよね。

「もしかしたら、都市粉塵の影響かもしれませんね。大気中に浮遊しているとても粒子の細かい粉塵です。その中でも、約2.5ミクロン以下の特に微細なものが、よく耳にするPM2.5です」

 

――PM2.5ですか!何だかちょっと怖いですね…敵は花粉だけじゃないということですね。

「皮膚に都市粉塵をふりかけるという実験を行ったところ、製剤を何も塗っていない皮膚には、炎症や皮膚老化と関連の深い因子が増えたんです。また、肌の角化のスピードが上がり、皮膚がボロボロになったんです。一方で、私たちが開発したフェイスクリームを塗った皮膚は、都市粉塵により起こる炎症を抑制できることがわかりました」

 

――なぜ都市粉塵をブロックできるんですか?

「有機変性ベントナイトという板状の粉体が、花粉やほこりなどの外部からの刺激から肌を守ってくれると考えられます」

 

――肌荒れ対策に必要なバリア機能を発揮してくれるということですね。

「有機変性ベントナイトには、静電気を起こしづらくする機能もあります。実は静電気が起きると、花粉は肌にくっつきやすくなるんです。静電気が起きると、少し離れた場所にある花粉も吸い寄せてしまうことも。冬は空気の乾燥や衣服の摩擦で静電気が起きやすいため、花粉がよりくっつきやすくなるんですね。ベントナイトは、静電気が起こりやすい状況でも電気を逃がす働きがあるので、摩擦による帯電を防ぎ、花粉がくっつきにくくなるというわけです」

 

――私も含め、花粉による肌荒れがツラい人とってそれは嬉しいですね。

「生活環境や社会環境によって女性の肌や生活スタイルは変わるので、それに合わせた製品を作ることが大切だと考えています。がんばってこの問題に貢献したいと思っています」

 

当記事は、編集部取材に基づいた情報です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。

SHARE